現代社会では、“ストレス”という言葉がありふれています。
元々“ストレス”という言葉は、「物を圧迫するとひずみができる」という仕組みを表した工学用語だそうですが、「仕事がストレスになっている」「大きな音がストレス」など、私たちの日常でよく使う言葉になりました。
ストレスには色々な種類があります。人間関係、仕事、天気(気圧)、音など様々です。
そして私たちが感じるストレス反応は、
① 心理的ストレス(不安になる、落ち込むなど気持ちで感じる)
② 身体的ストレス(お腹が痛い、気持ち悪くなるなど身体に現れる)、
③ 行動的ストレス(タバコや飲酒量の増加、仕事の能率が落ちるなど行動に現れる)
この3パターンといわれています。そして、①は女性に多い ②は子供に多い ③は男性に多い という傾向があるといわれています。
ストレス要因は複合していることが少なくなく、同じ環境でも年齢でも、現れる症状は様々です。つまりストレス反応は個人差が大きいといえます。
ストレスと聞くと、なくしてしまいたいと思いがちですが、ストレスをなくすことには限界があり、ストレス“0”はありえません。多少のストレスは私たちの生活に張りを与えたり、原動力にもつながるので、適度なストレスは必要だと思います。私自身、夏休みなど長期休暇になると、体調を崩しやすいのですが、適度なストレスが減って気を抜いてしまうんだろうな、と思います。ストレスは減らすだけでなく、どのように対処していくかを考えることも大切と思います。
ではストレスの対処法には、どのようなものがあるのでしょうか。
長めの入浴、外出、旅行、植物を育てる、好きなものを食べる、友人と会う、おしゃべりする、本(マンガ)を読む、テレビ(映画・DVD)を観る、スポーツをする、料理をする、寝る・・などいろんな対処方法があります。室内で行うもの、外出して行うもの、一人でできるもの、友人や家族と行うもの、いつでもできるもの、計画して行うものなど、複数の対処方法を持っていることが大切だと思います。皆さんのストレス対処方法は何でしょうか。スタッフにたずねたら、「凝った料理をすること」「好きなドラマを観ること」だそうです。私は「編物」で、ひたすら編み続けることが、ストレス対処方法になっています。
時々は自分の対処方法を見直したり、他の人はどんな対処方法なのかな、と参考にすることも良いかもしれませんね。