現在、精神障害で障害年金を申請する方が増え続けています。 過去には、統合失調症や躁うつ病(双極性感情障害)で障害年金を申請する方が多かったのですが、最近はそういう疾患は軽症化しているので(特に統合失調症は過去30年でかな […]
その他
睡眠薬(ベンゾジアゼピン)は認知症の原因になる?
長年睡眠薬を飲み続けると認知症になるとか、睡眠薬の服用は認知症を引き起こす、などと言われることがあり、不眠症の患者さんの不安を引き起こしています。 現在の睡眠薬の主流は「ベンゾジアゼピン系」と言われる薬物です。よく知られ […]
心療内科医としての師匠、本物の「先生」とは
小学生の頃、私は教師という仕事に憧れていました。勉強を教えるだけでなく、子どもの人格形成に関わる仕事は、とてもやり甲斐があると感じていました。それは今でも変わりありません。患者さんの回復・成長を見ているとこちらが元気をも […]
嘔吐恐怖症とその治療について
食べた物を吐く、嘔吐に対して強い恐怖を持つ、嘔吐恐怖症を苦にしている方がたくさんいます。 吐くのが怖い、と言うと、拒食症や過食症などの摂食障害と勘違いされることもあります。もちろん、摂食障害の人にとって嘔吐は大きな問題で […]
精神科薬物依存について
睡眠薬や抗不安薬を一度飲み始めると「止められない」「癖になる」「依存する」「薬漬けになる」と恐れる人がたくさんいます。精神科や心療内科で治療は受けたいけれど、薬による治療は避けたい、という人が多くいます。 そのように、向 […]
カフェインと心の病について
日頃の診療でカフェインについて注意を促すことが増えました。 カフェインは、コーヒー、緑茶、ウーロン茶、紅茶、コーラ、栄養ドリンクなどに入っている成分ですが、カフェインは一つの化学物質であり、もっと言えば脳を刺激する「薬物 […]
緩和ケアでの経験、「スピリチュアルケア」
重い病気に罹った人は、「なぜ?」「どうして?」「この私が(こんな病気になった)?」と、発病の「原因」「理由」を考え、私たち医療者に疑問を投げかけます。 私たち医療者が、そうした彼らの「なぜ?」という問いが何を問うているの […]
『寄生虫なき病』
『寄生虫なき病』(モイセズ・ベラスケス=マノフ著) この本は、臨床医学の現状に即しつつ、 基礎医学的知見に歴史や環境変化をからめた包括的な理論として、面白いです。この本の原題は、 「不在の病」 「不在という流行病、アレル […]
『ギャンブル依存症サバイバル』 熊木徹夫
『ギャンブル依存症サバイバル』(熊木徹夫ら著、中外医薬社) この本には、やたらカネに関わる話が出てきます。生々しい具体的な金額も頻出します。ギャンブルの話だから当たり前ですが、特に依存症者の体験記にはカネの話がたくさん出 […]
適応障害とは
うつ病との鑑別がよく問題にされる適応障害という診断名ですが、その適応障害という疾患についての厚労省のホームページによる解説を読んでも、なんだかよくわからないと思う人が多いと思います。この解説によると、適応障害の症状には、 […]