うつ病の状態になっている人に対し、「頑張れよ」「元気出せよ」などと「励まし」を与えることは厳禁とされています。ほんとうに疲弊している人は「頑張れない」のです。そこに「頑張れ」と言われても更に無理をして心身を傷めるか、「わ […]
2016年10月
ADHD(注意欠陥多動性障害)と治療薬
ADHD(注意欠陥多動性障害)の子どもさんにつき、相談を受けることが多くなりました。小児科医、児童精神科医に診てもらってADHDと診断された、「薬を飲むなら早い方が良い」と言われたけど迷っている、という相談が多くなりまし […]
『あした死んでもいい片づけ』
『あした死んでもいい片づけ』(ごんおばちゃま著、興陽館) この本は、患者さんから教えていただきました。一時は辛い状況にあったけれどずいぶん回復してきた患者さんが、「この本を読んで楽になった」と話され、その患者さんの表情や […]
ビジネスマンと「発達障害」診断、「自己責任」
最近、このようなケースが時々あります。(下記は類似事例を複合させた架空のケースです) ある金融機関の支店長。入社30年になります。あちこちの支店を渡り歩きながら、たくさんの業務や顧客対応を経験し、年々変わりゆく金融関係の […]
不眠症とスマホアプリ
昨今、何かとスマホを使って生活する人が増えています。ネット検索はもちろんのこと、ネットゲーム、「LINE」などのSNS、スケジュール管理など、何かとスマホが使われます。健康管理の面でも、スマホを万歩計に使うなど、便利にな […]
『自分でできるスキーマ療法ワークブック』
認知行動療法(CBT)について、患者さんから「自分で読んで勉強になる本があれば紹介して欲しい」と頼まれることが度々あります。 認知行動療法では、不安障害(パニック障害、社交不安障害、強迫性障害など)や、うつ病の人が陥りや […]
広場恐怖と方言
前回、広場恐怖についてお話ししました。「広場」とは「ご近所」「なじみ」「安全」と感じられる空間の外、「赤の他人」が往き交う場所であり、その「広場」を怖れることは他人を怖れること、社会を怖れることにつながることがおわかりに […]
広場恐怖とは
昨今、パニック障害の患者さんが増えています。パニック障害の患者さんには「広場恐怖」症状が伴うことが結構あります。 パニック障害は、突然動悸がしたり、息苦しくなって呼吸が荒くなったり(過呼吸)、「このまま死んでしまう」「気 […]
職場のメンタルヘルス、福祉国家
私は、育った家庭が貧しかったので、医者としては、最もアルバイト経験があると思います。 (現在、教育格差が叫ばれますが、それは昔からのことです。昔から医学部の学生はお金持ちの子どもが多かったのです。ただ、格差が年々拡大して […]